こんにちは。
墨絵師のベベ・ロッカです。
「南天」をご存知ですか?
11月から2月ごろ、冬の寒い時期に赤い実をつけます。
南天は縁起が良い植物として古くから親しまれていて、年賀状のモチーフに描くのにもピッタリです!
赤い実と、規則正しく並ぶ葉を描くのはそう難しくありません。
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
水墨画で簡単に描く南天「動画」を見よう!
では、まず南天の描き方の動画を見てみましょう!
2分34秒の動画です。(解説はなく、音が鳴ります♪)
南天の実は、鮮やかな赤い色を使って描いていきます。
使用しているのは、こちらの顔彩の色です。↓
水墨画で簡単に描く南天「枝」
では、描いていきます。
【使用する色】
枝・・・煤竹(こげ茶色)
細い枝は、筆の穂先を立てて直筆で描きます。
筆をスーッと引くのですが、こういう細い線を描くときには、「提腕法」という筆の持ち方をすると描きやすいです。
下の画像を見てください。
この方法は、手の側面を紙の上につけるので、筆を持つ手がぐらつかず安定して線を引けるのがメリットです。
細い小枝を描きます。
実をつけるための長めの枝を描きます。
この枝を描くポイントは、途中にスペースを開けておくことです。
こちらは、葉をつけるための枝です。
最初に枝を描いておくのがコツですね!
こちらでは様々な筆使いや技法を解説しています↓
水墨画で簡単に描く南天「実」
【使用する色】
実・・・朱(赤い色)
枝を描いたときに開けておいたスペースに、赤い実を次々と描いていきます。
しっかりめに濃いめに描きましょう。
水分が多すぎると、にじんでボヤッとした実になってしまいます。
濃いめの朱色を使ってはっきりとした実を描きましょう。
ぽんぽんと描いていきます。
次に、実と枝をつなぎます。
【使う色】煤竹(こげ茶色)
実と実の間を埋めるように。
実のプツプツを描きます。
【使う色】墨
※このプツプツは花が終わったあとです。
水墨画で簡単に描く南天「葉」
次に葉を描いて仕上げましょう。
【使用する色】
葉・・・黄草(薄い緑)、濃草(濃い緑)円子
葉のつく枝・・・煤竹(こげ茶色)
枝から出る小さな軸を描きます。
ここに葉をつけていきます。
1筆で1枚の葉を描きます。
ドンドン描きます。
赤い葉も描いて変化をつけます。
南天ってどんな植物?
南天は、メギ科ナンテン属で原産地は中国です。
日本へは平安時代にやって来ました。
初夏に小さな白い花を咲かせ、秋から冬にかけてはたくさんの赤い実をつけます。
日本では南天は、咳止め効果の高い生薬として昔から利用されてきました。
(南天のど飴が有名ですね)
南天=「難転(難を転じて福となす)」
という語呂合わせで、縁起物の植物としても親しまれています。
赤い実のイメージが強いですが白い実もありますよ。
縁起物として人気の高い南天は、ツヤツヤの赤い実が華やかさも演出するので、お正月のお飾りとしてもバッチリ。
年賀状の絵柄や贈答、お祝いなどのモチーフとしても親しまれています!
まとめ
赤い実がとてもハッピーな気分になる南天。
縁起物でお薬にもなったりと、良いことずくめの植物なんですね。
絵に描くときのポイントは
・赤い実は、しっかりとつややかに描く
・葉のつき方はよく見て、規則正しく描く
南天の実は赤い色を使うのがベストなので、それに合わせて枝や葉もオールカラーでバランスよく華やかに仕上げるのが良いですね!
年賀状にもおすすめですので、ぜひ描いてみてください。
それでは、また。
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