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水墨画でもカラーでも簡単おしゃれ!ケシの花(ポピー)の描き方

べべ・ロッカ

こんにちは。

墨絵師すみえしのベベ・ロッカです。

ケシの花を知っていますか?

クロネコ

えーっと確か、オレンジ色の花?

偉ギィ

ポピーのことじゃないんですか?

そうです。

ケシの花=ポピー。

(厳密にいうと種類が少し違うのですが、この記事の最後にちょこっと種類について述べています)

初夏によく見かける丸っこいオレンジ色の花ですね。

ケシの花はオレンジ色でも墨だけで描いてもとってもおしゃれな作品になります。

しかもシンプルなのですぐ簡単に描けるのが魅力

今回は、ケシの花の描き方を解説したいと思います。

ケシの花の3分動画を見る

こちらは水墨画3分動画です。
これらの動画をもとに、描き方解説をしています。


下の動画は「カリフォルニアポピーを描く」

解説はなく音楽が鳴ります。(1分43秒)

短いので、すぐに見られますので参考にしてみてください!

【べべ・ロッカ】チャンネル「カリフォルニアポピーを描く」

カリフォルニアポピーの動画は、葉を描いています。

ケシの花はモノクロでもカラーでもOK

ケシの花(ポピー)は、とってもシンプルな花。

シンプルさこそがこの花の1番の魅力と言ってもいいかもしれません。

そして、シンプルな花は、水墨画ととても相性が良いのです。

ごちゃごちゃと描き重ねることなく、スッと短時間で描ける簡単さも良いですね。

ケシの花の長所であるシンプルさを生かせるのは、墨で描くモノクロームの表現であり、花の特徴である色を生かしたいなら、顔彩を使って着色するのももちろんOKです!

また、シンプルだけれど存在感と個性がありますから、墨で描いても「寂しい感じ」にはならないのが嬉しい。

どちらで描いても、おしゃれで可憐に仕上がること間違いなし。

ケシの花、可愛いけれどなかなかの実力派ですね。

ケシの花の簡単な描き方「花」

では動画をベースに描きますので、色を使っていきますね。

私が使う色は、こちらの顔彩を使用しています↓

動画「カリフォルニアポピーの描き方」より解説します。

【使用する色】

・花:濃黄こいき(オレンジ色)

スタート地点:筆は寝かせています

花は側筆そくひつ(筆の腹を使う)で描くので、筆は寝かせます。

ケシの花は、種類によって、一重ひとえ(4枚)や八重(複数枚)がありますが、ここでは一重の4枚で描きます。

初めに描くのは手前がわの花びらです

動画を参考に、筆の腹を使って花びらを描いていきます。

花の全体は、逆三角形〜おわんのようなシルエットに仕上げますよ!

次に向こうがわの花びらを

水墨画らしいのタッチを生かすには、キッチリと花びらの形を作りすぎないこと。

↑なんだかちょっとガサツな感じ(テキトー)に描いているようにも見えますよね?

テキトーというと言葉が悪いなら、「力を抜いて」軽く描いてみてください。

花びらの上の部分はちょっとギザギザっぽいのが特徴です
花びらができました

「逆三角形〜おわん」風のイメージに仕上がりましたね。

手前の花びらと向こうがわの花びらの間、空白スペースがありますが、そこは花の花芯部分ですので、必ず白く残してくださいね!

花芯(花の中心:しべが出る部分)は、花にとってとても重要な部分です。

そこを白く残すことで、
「花の立体感」「花がフワッと咲く感じ」
を表現することができます。


中心を色で塗りつぶしてしまうと、ペターっとした印象で、立体感がなくなってしまうので、どんな花を描く際も空白スペースを残すことが多いですよ!

頑張って少し空白スペースを残すようにしてみてくださいね!

最後の仕上げに、線描きを少し足しましょう。

つぼみもちょい、と作っておきましょう

これで、花の部分ができました。

ケシの花の簡単な描き方「茎」

次は、スッと伸びる茎を描きます。

【使用する色】

・茎:黄草きぐさ(緑色)

※茎と葉をで描いてもOKです。

花と同じくらい、ケシの花にとっては重要な茎。

ここは最も気合を入れる部分です!(むしろ花よりも)

シンプルな花だけに、たとえ1本の茎でもおろそかにはできないのですね。

このような細い線を力強くかつ柔軟に描くためには、腕が宙に浮いた状態では不安定ですよね。

そんな時は、↓下のように手の側面を紙につけてかまいません。
そうすると筆を持つ土台が安定するので、そのまま腕ごとスッと引くようにしてみてください。

書道に慣れている方にはちょっと違和感があるかもしれません
同じようにつぼみの茎も描きます

筆の持ち方など基本的な技法については
こちらで詳しく解説しています↓

ケシの花の簡単な描き方「葉」

最後に葉を描きます。

【使用する色】

・葉:黄草きぐさ(緑色)

※茎と葉をで描いてもOKです。

葉っぱはワシャワシャとしています
キッチリ描かずラフなタッチで
軽く筆を動かしてください

ケシの花の簡単な描き方「シベ(花芯)」

さて、最後の仕上げは花芯(しべ)です。

【使用する色】

・花芯:しゅ

花の中心に、シベを描きます。

あらかじめ空白を作った部分ですね
チョイチョイと
完成!

最後、花芯を描いた時に、空白部分が生きてきます。

少しの白い部分があることによって、花がフワッと咲いている感じ、出ていると思いませんか?

カリフォルニアポピーの完成です

ケシ?ヒナゲシ?ポピー?種類について

シルエットが可愛い

・ケシ(芥子)

・ポピー

・ヒナゲシ

・アイスランドポピー

・カリフォルニアポピー

・・・などなど、ケシの仲間も種類がたくさんあって、知れば知るほど??となってしまいそう。

見た目もよく似ています。

ちなみに、今回の手本となったカリフォルニアポピーは、和名を
花菱草はなびしそう
といいます。

明治時代に日本にやってきましたが、花菱家紋の紋様に似ていることから、この名前が付けられたそうです。

こちらは武将「浅井長政」の花菱家紋 確かに4枚!

種類が多いため混乱しますが、絵にする場合は、図録の花を描くわけではありませんので、総称としての「ポピー」ということでもかまわないと思います。

本当は私の性質上では、もっとしっかり調べて分類をしたいところなのですが、それがメインテーマではありませんのでね。

描き方を紹介する目的を忘れてはいけない!ということで、この辺にしておきたいと思います。

あ、あとひとつ。

耳にしたことがあるかもしれませんが、ポピーの種類の中には麻薬の原料となるものもあるそうですね。

でも安心してください。
普段、私たちが初夏に目にするポピーは皆良い子たちです。

普通の暮らしの中でそんな物騒な種類のものにお目にかかることはまずないと思いますが、あの可憐な花からは想像できないな、とびっくりしました。

まとめ

今回は、可愛いけれど不思議な個性が魅力の、ケシの花(ポピー)の描き方を紹介しました。

ポピーは初夏のイメージにぴったりの爽やかさ。

何度もお伝えしているように、ポピーは

・色を使ってカラフルに描く
・墨だけでシックに描く

どちらもOK!

ても、どちらもとても素敵な仕上がりになること間違いなしです。
両方試してみて比べてみると、違いが楽しめますよ。

ぜひ、気軽に描いてみてくださいね!

それでは、また。

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