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水墨画を指導する立場から真剣に考えてみた「良い先生」とは?

べべ・ロッカ

こんにちは。

墨絵師すみえしのベベ・ロッカです。

先生と呼ばれる立場の人は
世の中にたくさんいます。

私もその1人。
教室を開いて、水墨画を指導している
人間です。

何かを学びはじめる時に、
独学はなかなか難しいもの。

ひとまず教えてくれる人を探す。
まずは教室に通ってみる。

というのが手軽な方法ではありますね。


教室選びの条件のひとつとして
「良い先生に教わりたいな」
と誰もが思うのではないでしょうか。

今回の記事は、

・これから教室に通ってみたい
・どんな先生が自分に合うか知りたい
・とりあえず参考にしておきたい

そんな方に参考になれば・・・
と思います。

良い先生ってどんな人?

自分にとっても耳が痛い気もしますが、
今回は「良い先生とはどんな先生のことか」
をテーマに、考えていきたいと思います。

良い先生の定義を考える

ひとくちに「良い先生」と言った時
どんな先生が思い浮かびますか?

「良い先生」とは何が一体良い
(=優れている)のでしょう?

良い先生=どんな先生が思い浮かぶ?

・技術が優れている

・指導方法が良い

・マナーが素晴らしい

・人間性が良い

・ビジュアルが良い

・声が良い

・センスが良い

・頭が良い

・・・・などなど。

細かく上げるとキリがないし、
できれば色々素晴らしいものを
持っている先生に教わりたいと
思いますよね。

シチュエーションで考えてみた「良い先生」とは?

では、シチュエーションで
考えてみます。

あなたが体の不調で病院へ
行ったとします。
この場合の先生=医者のことですね。

その時の先生の対応を想像した時
どんな先生が「良い先生」だと
思えますか?

ケース①仕事が速い先生の場合

パソコンしか見ない。
あなたへは目もくれない。
だが処置は的確でスピーディ。
薬も効いた。

大した病いではない時は
少々冷たい対応でも
体が治ればまあいいか、と思えます。

ケース②とても優しい先生の場合

まず、どうしましたか?と
あなたの方へ話を振って
じっくり聞いてくれる。

体がしんどいと心も元気ではありません。
そんな時にちゃんと目を見て
じっくり話を聞いてくれる
優しい先生なら、本当に安心できます。

では、どちらが良い先生でしょうか。

一見、②の先生が優しそうでいいなと
思いますが、忙しい人にとっては
①の先生の方が待ち時間は短そう。
人によって、両方の先生とも
「良い先生」という評価が得られそうです。

クロネコ

優しくて仕事もできる先生が良いなあ〜

では次は、
あなたが大きな怪我をしたとします。
手術が必要である、となった場合
2人の先生から選べるとします。

1人めは、
怖くて愛想もなくて
あまり好かれていないけれど
腕はピカイチの先生。

2人めは、
優しくて皆に好かれているけれど
手術経験があまりない先生。

ドクターXの話みたいですね!

べべ・ロッカ

ドクターX、大好きです!

いくら性格が悪かろうが
嫌われ者だろうが
大手術をするのにはそんなことは
関係なくなってきます。

同様に、性格が良くて優しくて人気者でも
手術経験の少ない先生に
自分の体を任せるのは正直不安です。

つまり、手術を任せるなら
「技術」が一番大事。

大きな手術を受ける際には
何より腕のいい先生が「良い先生」
であると言えますよね。

偉ギィ

米倉涼子さんみたいなドクターXが存在して欲しいです!

良い先生を見つけるための大切な考え方

上の話では、先生=医者の例を
あげました。

「先生」の範囲が広すぎるので
ここでは、「水墨画の先生」と
仮定して話を続けます。

何を言いたかったかというと、
「誰にとってか」
「どういう目的に対してか」

で、良い先生の定義は
変わるということです。

これはあまり本人が深く意識されて
いないことが多いのですが
考えてみてください。

習い事をするのは、手術をするとは
大違いです。
緊急性もあまりないし、
命に関わることでもないし、
人生の一大決心でもありません。

そしてここが重要なのですが、
レッスンを受けて
実際に行動を起こすのは
「あなたであるということです。

主役はあなたです。

病院では、
薬を処方することも
手術をすることも
先生がしてくれることです。
任せるしかありません。

でも、水墨画のレッスンで指導を受けて
実際に絵を描くのは
「あなた」です。

先生の仕事は、
あなたを指導することです。

だから、あくまでも自分の気持ちを
メインに考えてほしいと思います。

教室の生徒さんをみても
ひとりひとり、通う目的は
微妙に違っています。

あなたがレッスンを受けたいと
思う理由は何でしょう。

レッスンを受けたい理由はどれ?

①本格的に「水墨画」を学びたいから

「絵」を描きたかったから

③なんでもいいから「趣味」が欲しかったから

「人」と交流する場が欲しかったから

「この先生」から習いたいと思ったから

この5つを比べても目的が全然違います。

目的が違えば、どんな先生が自分にとって
良いのかも変わってくるのです。

(↓ここでは水墨画を例にしています)

①本格的に「水墨画」を学びたい人

「水墨画」がメインの目的ならば
やはり技術がある先生の方が
良いでしょうね。

前述した、高いオペの技術を持つ
ドクターのように
指導力・絵を描く技術などがなければ
あなたの納得がいかないでしょう。

最近水墨画を教え始めた、という
新米先生ではちょっと物足りなさを
感じるに違いありません。

先生の腕を見極めるというのは
なかなか難しいことではありますが、
まずはどんな絵を描いてみたいか
イメージを持ってから探す方が
良いかと思います。

水墨画のテーマ選びの参考にコチラ↓

水墨画の中でも画家によって
専門分野が違います。
どの先生にもそれぞれ得意とする絵が
あるのです。

とにかく偉い先生、とか有名な先生、
という基準ではなく、
どんな絵を自分が好むか、
作品のスタイルから探す方がオススメですよ!

②「絵」を描いてみたい人


 こんな感じです(音が鳴ります♪)

とりあえず「絵」に興味があるならば
書籍も良いですが、YouTubeなどで、
絵を描いている動画を探してみるのも
ありです。

日本のものから海外のものまで
楽しい絵画動画がたくさんありますよ
これが好き、と響くものがきっと
見つかります。

動画でも使う道具など
基本的なことを学べますので
手軽に始めてみたい人にはオススメです。

③何か「趣味」が欲しい ④または「人」と交流したい人

ジャンルにこだわりがないのであれば、
初めに色々道具を揃える絵画より
体を動かすヨガやピラティスとか、
歌を歌うコーラスとか、
手軽に始められてアクティブなものが
いいかもしれません。

それこそカルチャースクールへ
行ってみれば、定番のものから
え、こんなの習えるの?
というような変わり種まで
山ほど講座はありますよ!

⑤習いたい「先生」を見つけた人

何でしょう、何かピンとくる
出会いでもあった感じでしょうか。

先生ファーストという人は
話は早いですよ!


先生のファンになってしまえば
どんなジャンルでも
めちゃめちゃ楽しく学べるはずです。
このパターンの人はラッキーですね!

プロの立場で考えた「良い先生の3つの条件」

表面的に愛想がいいとか
社交的であるとか
ものすごい技術を持っているとか
そういったこと「だけ」ではないんですよね。

もちろん、人当たりさえ良ければ
他は気にしない、という人は
優しい人柄の先生を選ぶのがベスト
です。

私が思う良い先生は、
習うジャンルの技術以前に、やはり
良い人間=信頼できる人間
であるとも言えます。

良い先生の条件3つ(べべ・ロッカ基準)

誠実(正直)である

平等である

③常に学び続ける姿勢を持っている

①誠実(正直)である

わからないことは、正直にわからないと
言える。

先生は神様ではありません。
万能なわけでは決してないのです。


当たり前のことのようで、案外
そのことを忘れてしまう人もいます。

特に人にものを教える立場では
変なプライドが邪魔をして、
「知らない」「わからない」
と口にすることを、恥だと
感じる人もいるようです。

結果、適当にごまかしたり
相手がどうせわからないだろうと思って
いい加減な発言をしたりとかは、
絶対にいけないことですよね。

見下したような態度もいけません!
そういうのは伝わります。

私自身は、質問されたことに
答えられなかった場合は
「知りません」と正直に答え、
自分で調べ、正しい答えが見つかれば
それを伝えるようにしています。

これは私の師の教えでもあります。

②平等である

人間なので、好き嫌いはあるし
感情的になることもあろうかと思います。

けれど複数名の受講者がいる教室で
もし、先生が人によってあからさまに
態度を変えているのを見たら
非常に残念に思いますよね。

私の経験では、自分が子供の頃
そういう先生を見て、とても
悲しかったのを覚えています。

「先生も人間だから・・・」
と自分に言い聞かせたけれど、
やっぱりその感情はずっと消えずに
残ってしまいました。

そんな時はもう、
反面教師にするしかない。

③常に学び続ける姿勢を持っている

「先生」と呼ばれる立場になって
急に偉い人間になったような
気がする人がいるようです。

何も特別ではないのにね・・・・・!

人を指導する立場での先生の場合
「わしは頂点におる者じゃ」
と天狗になってしまうと最悪です。

自分の知っている知識、技術は
ほんのちっぽけなもので
ある人からしたら宝物だけれど
別の人からしたらゴミみたいに
価値のないものかもしれない。

そんなものです。

生徒さんから学ぶことも
日々、いっぱいあるし
自分がそういう気持ちでいないと
そこで成長はストップして、
いずれ枯れてしまうでしょう。

私だったら、
これ以上成長の見込みがない先生や
器量の小さな先生に、何かを
教わりたいとはあまり思わないかも・・

葛飾北斎みたいに、
「幾つになってももっと上手くなりたい」
と、貪欲な好奇心を持っていたいと
思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
日々、私が感じていることや
常に頭に置いておかないと、と
考えていることを今回は紹介しました。

先生って不思議な存在ですね。

最後に、良い先生に対するおまけで、
先生の立場から見た「良い生徒」とは?

これは、きっと世の中の先生が
全員「そうそう!」と共感してくれるに
違いないと思いますよ。

それは、

「素直な生徒」

です。

素直であればきっと
色々なことがたくさん学べるはずです。

クロネコ

はーい♪

偉ギィ

素直に学びます!

同時に
先生も素直でいなければです
ね!

べべ・ロッカ

はーい

あなたにきっと
良い出会いがありますように!!

それでは、また。

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