
こんにちは。
墨絵師のベベ・ロッカです。
今回は、みんな大好きコスモスの描き方を解説したいと思います。
秋の花の代表、華やかで可愛らしく、とても人気の高い花のひとつがコスモスですね。
私もコスモスが好きです。
好きな理由は、可愛いけれどとても生命力があってたくましいところです。
写真のコスモス畑のように、群生してワサワサ咲いているところを見たことがありますが、そのパワフルさに圧倒されました!
可憐で力強い、人気者のコスモス。
動画を参考にしながら、花と葉の描き方を細かく解説していこうと思います。
描くとさらに好きになること間違いなしです。
きっとあなたの驚くような描き方が登場しますので、お楽しみに!
目次
【水墨画の花】コスモスの描き方ー花
花、茎、つぼみ、ガク、葉とパーツごとに順番に解説をしていきます。
私が使用している顔彩はこちらです↓
コスモスの描き方〜花〜茎〜つぼみ〜ガク
①花芯
色:黄と濃黄(こいき=メーカーによって色の名前が違いますがオレンジ色のことです)
花は花芯の部分から描きます。
花芯の形は、横長い円盤型をイメージして、穂先を横向き(左向き)にして置くようにします。
筆の穂先をそのままにしておくと、トンガってしまうので、少し押し戻すようにします。
花を2つ描くので、花芯も2つあらかじめ描いておきます。

②花びら
色:洋紅(ヨウコウ=赤)
花びらのコツその1ー穂先を広げる

絵の具をとった後に、筆を持つ反対側の手を使って、穂先をハケのように広げます。
そうして、外から中へスッと引くように描くことで、コスモスの花びららしいふっくら感を表現することができます。
穂先を広げずにそのまま描くと、花びらの先がトンガってしまいますので、注意です。
花びらのコツその2ー花びらの長さや大きさを変える

初めに花芯を描いたとき、横長の円盤型にしたのは、理由があります。
それは、「構図」の考え方でもあるのですが、花の絵を描くとき、どのような角度で見た図なのかを考える必要があります。
一般的に、花の花芯の部分は、大小あるかもしれませんが、まん丸が多いです。
でも、その通り、まん丸に描いてしまうと、花を真上から見たような図になってしまいます。

それでは少し不自然ですよね。
ですから、イメージとしては、斜め上くらいから見ているような角度で構図を考えます。

話を戻します。
そこで、斜めから見た場合、上の画像のように花びらの形に変化が現れるので、それを表現することが2つ目のコツとなります。

ポイントとしては上図を見てみてください。
楕円形をイメージします。
すると、必然的に、横の花びらは長め、向こうと手前は短めになります。
上の図のように極端に大きさを変えると、変化がついて、花がイキイキ見えます。
コスモスのように花をたくさん描く構図の場合、花同士の変化もつけると良いです。
コピーされたように同じ形の花が並ばないように、注意が必要ですね。

花の角度を変えたりして、変化をつけましょう!

③茎
色:黄草(きぐさ=緑色)
花びらを描くときと違い、今度は細い茎なので、筆の水分をタオルでよく取り、穂先を補足整えてスーッと手前に引きます。
こういった細くて長い線を描く時は、あらかじめ、どこまで線を引くか、どのような曲線を描くかというイメージを持ってから、描きます。
一気に、えい!という感じではなく、エア描きなどをしてイメージを作ることが大事です。

自然に見えるようなカーブをイメージして、スーッと引きます。

④つぼみ
色:洋紅(ようこう=赤)
花の色と同じ色を使って、まずは赤い部分をチョンと描きます。
それぞれに花に沿うように場所を決めます。

⑤ガク
色:黄草(きぐさ=緑)
花の部分を描いたら、ガクを描きます。

【水墨画の花】コスモスの描き方ー葉
⑥葉
色:黄草(きぐさ=緑)
葉の形のイメージはまず上の画像を参考にしてください。

葉のコツその1ー最初に真ん中の線を描いておく
上の写真画像のように、中心となる線を描いておきます。
こうすることで、葉を描く場所を決められるので、描くことが楽になります。

葉のコツその2ーめちゃくちゃ描き!
だいたいの場所を決めたら、それぞれの葉を作っていきます。
この描き方は通称「めちゃくちゃ描き」と言います。(べべロッカ辞典)
コスモスの葉がめちゃくちゃであるという訳ではないのですが、「めちゃくちゃに見える」というイメージを生かすような描き方です。



最初からとにかくめちゃくちゃに描くのではなく、実物のコスモスの花や写真でも構いませんので、どんな風になっているか葉の付き方をしっかり観察しておくことも大事です。
適当に描いてはいけません。

いつだって観察はとても大切です!
もし、葉のめちゃくちゃ描きが「難しいなあ」と思う場合は、最初はきっちり形を取って、丁寧にゆっくり描いてもOK!
そして、少しずつ葉の数を調節したり、ラフに描くような練習をしてみてください。

めちゃくちゃ描き、描いてみたくなりました!
コツがわかれば「めちゃくちゃ描き」は楽しいですよ!
コスモスの描き方ーおまけ演出

最後に【おまけ技法】です。
コスモスの群生は、とにかく賑やかでワサワサして混み合っています。
この群生の様子をもうひとつ演出する方法がこれです。

初めにこの【おまけ技法】の注意点ですが、必ず葉を完成させてから最後に行います。
葉が描けたら、その上に緑の絵の具を軽く重ねていきます。
筆に絵の具(少し水分多め・絵の具少なめ)を取り、ワサワサ描いた葉の上にササッと置いていきます。


そして、2回目にさらに緑を重ねていきます。
そうすると、濃淡ができてワサワサにより深みが出ます。
この描法は「筆ぼかし」と呼んでいます。
よりよく見せるための演出のようなものですね。
【水墨画の花】コスモスと宇宙
コスモスはキク科の花。
シンプルな花の形と、ワサワサした葉が特徴的です。
コスモスの名前の由来は?

和名「秋桜」という名前は、花びらの先端が桜のようなギザギザがあるから、という理由からです。
コスモスという名前を聞いて、他に思い浮かぶことは何でしょうか?

コスモスって花の名前じゃないの?

コスモスといえば、「宇宙」ていう意味もありますよね
コスモスという言葉はギリシャ語のkosmos、cosmosを由来とし、「秩序」「調和」を意味します。
古代ギリシャ時代、数学者であり哲学者のピタゴラスの説によるものです。

『世界は数学的な秩序のある美が元となって作られている』
と考え、その説が宇宙にも用いられたそうです。
秩序が美であるという考え方はいかにも数学者らしいですね。
数学の成績は良くなかった私ですが、その考えにはときめきます。
花のコスモスの方は、日本に入ってきたのが明治時代と新しく、その規則正しく整った花びらが「秩序」「調和」を意味するコスモスというワードにふさわしいということで、名付けられたそうです。
宇宙と花、どのような関係があるのでしょう?
コスモスの色のイメージ〜墨で描くのはOK?

今回のコスモス、墨だけで描く描法はどうでしょうか?
コスモスも花と葉の形がわりと特徴的なので、墨で描いても「コスモスだ」と認識されやすいかもしれません。
が、しかし。
コスモスは、やはり色を使う方をオススメしたいです。
葉の部分は、墨を使ってもかまいません。
花の部分は、赤やピンクなど鮮やかな色を使った方が良いです。
特に初心者の場合は色に助けてもらうと、簡単にコスモスを描けます。
理由は、
なぜ、人がコスモスを好むのか?
というところですね。
私は、そこを大切に考えます。
人々が好む、コスモスの持つ華やかさ、賑やかさ、可愛らしさは、色を使ってその魅力をさらに演出することができます。
よりコスモスらしさを表現できるのではと思うのですが、いかがでしょうか?

でも、チョコレートコスモスというような黒に近い渋くて個性的な色の種類もありますから、「可愛いコスモス」ではなく、ちょっと大人でクールなコスモスを演出したい場合は、墨もありかもしれませんね!

クールなコスモスも良さそう!

コスモスはやっぱりカラフルなのが可愛いです。
まとめ

コスモスの描き方ポイントまとめです。
・花びらをふっくらさせるために、あらかじめ筆の穂先を平らにしてから描く
・花びらは変化をつける
・葉はまず中心線を描いておくと楽
・その中心線に「めちゃくちゃ描き」で葉をラフに付け足してゆく
・めちゃくちゃ描きがよくわからない場合は、丁寧にきっちり描くことから始める
・最後の筆ぼかしはワサワサ感をより演出するためのもの(必須というわけではない)
コスモス畑を見たことがありますか?

宇宙に「秩序」「調和」を見出したピタゴラス。
そして、その宇宙と同じ名前をもらったコスモス。
こんな大きな名前だけど、親しみやすくて人々に愛されています。
安定の人気の花です。
コスモス畑を目にすると、賑やかな花たちが宇宙に輝く星くずのように見えてくるような気がしませんか?

リズムよく、おおらかに、時にめちゃくちゃ描法を取り入れながら、ぜひコスモスを描いてみてください。
きっと明るい気持ちになれるはずです!
それでは、また。
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