鉄線という花を知っていますか?
クレマチスとは違うのですか?
そう、テッセンとクレマチスは大きなくくりで同じ花と言えます。
またよく似た花にカザグルマというのもあって、見た目は3つとも同じに見えます。
ややこしいなー
そうなんです。
まず、この3つの花についてスッキリさせておきましょう。
3つの花の違いについては、この記事の最後で紹介していますので参考にしてみてくださいね!
目次
水墨画の花の描き方:鉄線の動画を見る
鉄線の描き方動画を見てみましょう。
2分39秒と短いです。(解説なし・音楽が鳴ります)
水墨画の花の描き方「鉄線:花」
私が使う色は、こちらの顔彩を使用しています↓
それでは、描いていきましょう。
描く順番は、動画を見て参考にしてください。
各項目では、花・葉・ツルそれぞれの描き方を解説していきます。
【使用する色】
・花:紫
・花芯(シベ):墨
・花粉:金
寝かせた状態で、筆を置くと「トンガリ」ができます。
トンガリを作ったらすぐに、筆を左へ横移動して花びらのふくらみを作ります。
次はやや右へ。
そうやって、1、2と2回で1枚の花びらの形を作っていきます。
花の仕上げに、金色で花粉を作りましょう。
テッセンのゴージャスな紫に、金色は映えますよ!
水墨画の花の描き方「鉄線:葉」
【使用する色】
・葉:墨
葉は3枚が1チームです。
水墨画の花の描き方「鉄線:ツル」
【使用する色】
・ツル:墨
花や葉が描けたら、それらをツルでつないでまとめていきます。
巻き付くツルは、細くクルクルとからみつけます。
ツルを描くコツは、時々休憩しながらつないでいきましょう。
一気に描く必要はありません。
また、手を浮かせたままだとグラグラして不安定な時は、手の側面を紙の上に置いて、安定させてから線を引いてもOKです。
鉄線を描くときのコツとヒント
テッセンは6枚。
この絶妙な枚数の花びらをまとめて描くのは、けっこう難しい。
でも、バランスよく描く練習方法がありますよ。
まず、下図を作ります。
これが下図です。
紙の下に下図を置いたこの状態なら、花びらの形を練習も簡単!
下図が透けているので、この形をそのままふちどって描くことができますね。
この方法は、テッセンだけでなくどんな花でも応用できる練習法です。
私もうまくいかない時、こうやっていろんな花を練習してきました。
もちろん、これを本番に使ってもOK。
水墨画は基本的に和紙を使うので、この下図方法が便利なのです。
テッセン・クレマチス・カザグルマの違いは?
【テッセン】鉄線
・原産地:主に中国
・花びらの枚数:6枚
鉄線(テッセン)という名前、不思議ですよね。
ツルが針金のように強いことから、この名前が付けられました。
品種改良されたクレマチスの原種であるテッセンは、今ではほとんど見かけることがありません。
【クレマチス】
・原産地:地中海沿岸
・花びらの枚数:8枚
クレマチスは、古代ローマ時代から人々に愛され栽培されてきました。
ツル性が多く、小低木のものもあります。
花屋さんでもどこでも、見かける花はほぼクレマチスだと思います。
【カザグルマ】風車
・原産地:日本
・花びらの枚数:8枚
カザグルマは花が美しく目立つので乱獲され、自生地が激減しています。
栽培するのは難しいそうです。
・・・・・
このような違いがあっても、見た目はほぼ同じ。
総称で「クレマチス」とまとめられるようになりました。
テッセンとカザグルマがヨーロッパへ渡り原種となって、さまざまなクレマチスの品種が改良されたそうです。
まとめ
テッセン、カザグルマ、クレマチス。
よく似た花ですが、名前をもし間違えたとしても気にすることはありません。
それよりもこの優雅で美しい花をぜひ描いてほしいと思います。
↓テッセンをじっくり練習したい場合は、こちらの攻略動画がおすすめ!
(3分45秒ぐらいから絵の解説が始まります)
・花びらは6枚〜8枚でまとめましょう
・色は紫がベストです
・花のバランスが難しい場合は下図を利用した練習方法がおすすめ!
金色も使ってゴージャスにね!
それでは、また。
こんにちは。
墨絵師のベベ・ロッカです。