こんにちは。
墨絵師のベベ・ロッカです。
うさぎ、お好きですか?
可愛いですね、大好きです!
モフモフが最高〜♪
みんなが大好きなうさぎさん、キャラクターでも人気だしあの愛らしさは無敵!
可愛いうさぎ、描いてみたいですよね。
実はうさぎはけっこう個性的な顔立ちをしていて、本物をそのまま描いてみても「ん?イマイチ可愛くないなあ」となりがちなんです。
そのまま写してもだめ・・・じゃあどうすれば??
絵に描くには「演出」が大切です。
今回は、みんな大好き「うさぎ」を可愛くするポイントを解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい!
※ベベ・ロッカは、『動物をより可愛く描く!』ことをモットーとしている墨絵師です。
逆に、リアリティを追求したいんだ!という方は、違う解説をお探し下さいね。
目次
水墨画「うさぎの描き方:うさぎについて」
うさぎって実はこんな顔
うさぎの顔をよく見ると、わりとユニークな顔立ちをしています。
わかりやすい犬や猫と比べると、顔だちが個性的なんですよね。
真正面から見ると、
・頭が小さめ
・目が横についている
・下ぶくれ
・口が小さい
という特徴があります。
うさぎの体・骨組みについて
動物と人間の体って全く違いますよね。
うさぎってどんな形をしているのか?
ごくごく簡単に骨組みを紹介します。
うさぎの骨の特徴は、
・背中の骨が丸くカーブしている。
・手足の骨はカクカクっと折りたたんだ形
↑図のように、うずくまったような状態が、うさぎの基本のポーズです。
他に見た目の特徴は、
・後ろ足が大きい。
・肉球はない。
・目は顔の横についていて、視野は360度!
などなどです。
水墨画「うさぎの描き方」
では、うさぎを描いていきましょう!
これら紹介するものは、あくまでも一例です。
「描きにくい」
「自分の慣れた順番がある」
という場合は、自由に描いて頂いてかまいません。
色々試して、ご自分のベストな方法を見つけて下さいね!
うさぎの描き方「顔」
まずは、顔から。
頭のラインや目から描いていきます。
うさぎの描き方「体」
うさぎは前足をちょん、と揃えるのが特徴です
うさぎの描き方「色の塗り方」
次に全体に、色を塗ってみます。
水墨画「うさぎの描き方:ポイント」
さて、ここまで基本的なうさぎの描き方について進めてきました。
次に、もう少し詳しくそれぞれのポイントを解説していきたいと思います。
墨と色の違い
墨だけで描く場合と、色をつけた場合との違いについて。
うさぎは白・グレー・黒・ベージュなど様々な種類に分かれます。
どんな色にするかはお好みです。
↑の手本と同じうさぎをベージュで塗ってみます。
また、色付きにした場合は、淡いピンクを使ってみて下さい。
塗る場所は、
・耳の中
・鼻
・足先
ワンポイントでほんのりピンクが効いて、可愛くなりますよ!
うさぎのポーズについて
うさぎを描くときは、うさぎの特徴をよく思い出してみて下さい。
写真などを参考にするとよくわかります。
うずくまるように丸まったり、ちょんと足をお行儀よく揃えて座っていたり、コンパクトな形になっていることが多いですよね。
その特徴を活かしたポーズを描くと、うさぎっぽさが出ておすすめです。
けっこうアクティブに走ったり、ビヨーンと伸びてリラックスしたり、ヒョイと立ち上がったりすることも。
立ち上がった時も前足はちょんと揃えているのが、とてもキュートです。
失敗しないためのテクニック
塗り絵風になっていませんか?
では、輪郭線を描いた後に、体の色を塗るときのコツについて説明します。
誰もが子供の頃に「塗り絵」を経験していると思います。
塗り絵は、しっかりした輪郭線があって、その中をいろんな色を使い分けて塗っていきますよね。
その時、こんなふうにした人も多いのでは無いでしょうか?
「輪郭線をはみ出さないように、線の内側ギリギリからきれいに塗っていく」
そして、広い内側の部分は、最後にぐりぐりと塗りつぶしましたよね。
はみ出ずキッチリときれいに塗りたいですから♪
ツルツルとして水が染み込まない用紙に、色鉛筆やクレヨンなど水を使わない筆記具を使って描く場合は、それでOK!
なんですが・・・
水を吸う和紙に、水を含ませた筆で描く水墨画の場合は、この塗り方はNGなのです。
え!!ダメなんですか!
なぜなら、水分がどんどん染み込んで、余分なにじみが大きく広がってしまうから・・・!
では、失敗しないためにはどのように塗るのが正解なのでしょうか?
水墨画流「色の塗る時のテクニック」
描くものにもよるのですが、一般的に
・広い「面」を塗る
という場合には、端っこから塗っていくのではなく、内側の一番広い面から塗っていきます。
え!いきなりど真ん中から塗るの?!
意外かもしれませんが、
真ん中から塗ります。
上の2つの画像を比べて下さい。
端っこから塗るのと、真ん中から塗ったので、これだけの違いがありますよ!
輪郭線のすぐ端っこから塗り始めると、そこがもうギリギリのラインなので、塗っていくうちにドンドン水分がはみ出てにじんでしまうことに!
でも、円の真ん中から塗っていくと・・
まず、真ん中の広い部分に筆を置き、少しずつ周りに広げてゆくイメージで色を置いていきます。
その時、あまり押さえつけすぎないように、筆使いは軽く。
真ん中の広い面だと、少々にじんでも周りの紙面に余裕があります。
余裕があると、「あ、にじんでいってるからここでちょっとストップしよう」というふうに目で確認できて水分量をコントロールできます。
だから、ブワーッと余計ににじむのを防ぐことができるのです。
ただ、このにじみ、全く悪者というわけでもないのです。
ボワボワ〜っとにじんだ部分が、動物の毛を表したり、羽毛を膨らませたように見えたり、と逆に生かせる場合も。
その際は、むしろわざとにじませて描くテクニックのひとつとなるのです。
偶然のにじみではなく、どれくらいにじむかをコントロールしながらの運筆となるので、こちらの方がなかなか難しいかも!
水墨画ならではの、面白いところですね。
なるほど!
水墨画は常に「水分」のことを
意識していないとダメなんですね!
ささいなことではありますが、
このテクニック(真ん中から塗る方の)は様々なところで役に立ちますよ!
水墨画の「使える技法」についてはこちら↓
うさぎをより可愛く描くためのヒント
ここからはさらに、動物大好きべべ・ロッカこだわりのポイントを紹介します。
より可愛く描きたいな!と思う方はぜひ参考にしてみて下さいね。
可愛さの秘密は「けものぐち」
なんでうさぎって可愛いの?
と考えた時に、
・長い耳が可愛い
・目が可愛い
・モフモフの毛が可愛い
・しぐさが可愛い
などなど、
可愛いポイントはいっぱいありますが、私なら、いちばんは何といっても
「獣口(けものぐち)」
このけものぐちを常に意識して、丁寧に描くのです。
哺乳類の中でも一部の種類に見られる、ぷっくりとした特徴のある口もと。
↓鼻から口にかけてヒゲの生えている部分が、こんなふうになっていますよね。
ω =「けものぐち」
あ!
猫の場合は、ωの部分を丸っこく描きますが、うさぎの口は小さいおちょぼ口なので、X程度にとどめます。
(Xそのものだと直線なので、ラインは丸く描きます)
もうひとつ忘れてはいけないのが、ほっぺのふくらみです。
うさぎの顔は洋梨のように、頭の方が小さく、下ぶくれが特徴。
ですから、目の下あたりからプクッとほっぺのふくらみを作ってみて下さい。
X +( )=( X )「うさぎのけものぐち」
ちなみに、「けものぐち」という言葉は私が勝手に命名したものです。
実際に、この部位をそう呼ぶわけではありません。
身近な動物では猫やうさぎがおなじみです。
珍しいところではアザラシの赤ちゃんやコツメカワウソなども、最高に可愛いけものぐちですね!
うさぎの「けものぐち」を描くコツ
けものぐちの形は、上の図を見て下さい。
3匹のうさぎがいて、それぞれ、少しずつ口の形をちょっと変えていますが、基本は同じです。
・左・・鼻の下のラインを少し作りました
・真ん中・・ほぼXに近い形
・口のラインにほんの少し影を入れました
このけものぐちを究極にシンプルにした形が、お馴染みミッフィーちゃんの✖️(バッテン)口ですね。↓
私のけものぐちは、完全な✖️ではありません。
ほんの少しカーブをつけています。
人の顔立ちで、「目元には個性が、口元には品が出る」と聞いたことがあります。
動物も同じかもしれませんね。
「品よく可愛らしく」を目指して、丁寧なけものぐちを心がけています。
いろんな動物の描き方についてはこちら↓
うさぎ・省略ポイント
・ヒゲ
うさぎにはヒゲがありますが、今回は省略しています。
実際のヒゲは目の上とか鼻の横(けものぐちゾーン)からビヨーンと伸びていますが、描かなくてもOKです。
もし描く場合は、できる限り細い線で!
太くなると可愛さが減ってしまうのでご注意です。
・毛並み
線描きでシンプルに描く場合は、毛のモフモフを細かく描く必要はありません。
その代わりに、毛が生えているイメージを出すには、全体のラインをふっくらと描くことです。
フカフカの毛で覆われたボディは、丸っこいのがだんぜん可愛いですから!
水墨画「うさぎの描き方」まとめ
うさぎ、いかがでしたか?
今回の「うさぎをより可愛くするポイント」はこちら!↓
・けものぐち(鼻と口の部分)を丁寧に描く
あらためてじっくり観察すると、おすまし顔でフカフカの毛並み、ぬいぐるみみたいで可愛いうさぎ。
いろんな種類がいますが、どの子も愛らしさ満点ですよね。
うさぎは、特徴がはっきりしているので、絵にしやすいところも魅力です。
・墨だけのモノトーンもアリ
・色を使うのもOK
・線描きのみだと白うさぎに
などなど、バリエーションもいろいろ楽しめておすすめです。
ぜひ、可愛さMAXのうさぎさんを描いてみて下さいね。
それでは、また。
このような動物を描く時はまず骨をよく観察して描くのが大切だと分かりました!
T.Aさん
いろんな動物(人間含め)がいますが、
皆それぞれ体の仕組みが違って面白いですよね。
私は図鑑も好きでよく参考にしています。
コメントありがとうございます!
次、動物を描く時は図鑑を参考にします。
ぼくは将来、BeBe Rocca さんみたいにすごい絵を描けるようになりたいです!