こんにちは。
墨絵師のベベ・ロッカです。
このブログでは、水墨画での花や動物や風景などの描き方を、じっくり紹介・解説しています。
今回は、「花の描き方」を一覧でご紹介。
それぞれの詳しい記事にリンクを貼っているので、すぐに読むことができますよ!
お好みの花や、気になる花を見つけて、描いて頂けたらと思います。
目次
水墨画の花の選び方
あなたのお好きな花は何ですか?
誰でも、お気に入りの花があると思います。
自分の誕生花を知っている、という方もいるでしょう。
花は季節で選ぶ
自分で好きな花を自由に描き、部屋に飾ることは、とても楽しく心も豊かになります。
一方で、展覧会に出品する場合や、TPOに合わせた花選びに悩んでいる方には、その時の「季節の花」を描くことをおすすめします。
多くの方が見に来られる展覧会では、季節感を出すと喜ばれます。
例えば、展覧会が4月初旬であれば、桜はドンピシャですね。
ただ4月下旬なら、花は終わっているので「時期が終わった感」が出てしまうのでアウト。
ドンピシャか、季節先取りで少し早めを狙うのもOK。
ファッションと同じ感覚なのですね。
花のベストな時期はいつ?
今回の花一覧には、それぞれ花の開花時期も記述しました。
一般的に、その植物のピーク時期は「つぼみがついて花が咲く頃」とされていますので、それを元にしたものです。
最近は、気候の急激な変化で夏が暑すぎて、春や秋の穏やかな季節があまり感じにくくなってきていますよね。
自然界の植物や動物も困惑しているかもしれません。
水墨画で描く「四季の花」
季節を選ばない「竹」
↓こちらから、詳しい記事を読むことができます。
竹は少し特殊な植物で、花は60年〜に一度咲くと言われています。
ですので、一生のうちで珍しい竹の花を見られる人は、ほんの一握りかもしれませんね。
タケノコは春、若竹は夏というふうに、竹はオールシーズンOK!
また、竹は四君子のひとつでもあります。
いつ描いても違和感のない植物です。
水墨画で描く「春の花」
菜の花(ナノハナ)
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菜の花の開花時期は、2月〜5月上旬ごろ。
まだ少し肌寒い季節に、春の訪れを告げるように鮮やかな黄色の花を咲かせます。
できれば墨ではなく黄色を使って華やかに描いた方が良いでしょう。
優しく素朴な花の印象ですが、花びら・種・葉っぱと、実は個性的なビジュアルですので、それぞれの特徴をしっかり描くと特徴を生かすことができますよ!
チューリップ
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チューリップの開花時期は、3月〜5月ごろ。
ズバリ春の代表的な花ですね。
色も豊富でシンプルな形は水墨画にも向いています。
墨だけでシックに描くのもありですが、赤やピンクなど皆がイメージしやすい明るい色を選ぶとよりグッドですね。
藤
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藤の開花時期は、4月〜5月上旬ごろ。
花が咲く期間は短めです。
公園などの藤棚にゴージャスに咲く様子は、圧巻ですね。
藤の香りに惹かれてか、ハチも飛んでくるのでご注意。
藤=紫という印象が強いので、こちらは色を使った方が良いかもしれません。
白い種類もありますね。
菖蒲(アヤメ)
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アヤメの咲く季節は、初夏(4月〜5月)です。
4月終わり頃に花芽が出て、5月いっぱいくらい花を楽しめます。
アヤメも水墨画では非常にポピュラーな花。
花と葉に特徴があり、運筆もなかなか難しいですが、描きごたえは十分です。
青や紫を使っても良いし、墨だけでシブく描くのもぴったりです。
水墨画で描く「初夏の花」
紫陽花(アジサイ)
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アジサイの開花時期は、6月〜7月ごろ。
水が大好き。
雨の多い梅雨の時期に、元気に咲いてくれるのでうれしいです。
色がカラフルで、種類も多く、さまざまなアジサイを楽しめますが、できるだけシンプルな形のものを選んで描くのがベスト。
雨のシーズンの花なので、少しでも彩りをプラスするために、やはり青や紫など色を使う方が良いでしょう。
テッセン(クレマチス)
↓こちらから詳しい記事を読むことができます
テッセンの開花時期は、5月〜6月ごろ。
鉄線は中国原産、クレマチスはヨーロッパ原産、似た花で日本原産のカザグルマがあります。
それぞれの違いについても↑上の記事で説明していますので、参考にしてください。
6枚、8枚の偶数花びらをバランスよく描くのはちょっと難しいですが、そんな時にオススメの練習方法も紹介しています。
ぜひお試しあれ!
ケシの花(ポピー)
↓こちらから詳しい記事を読むことができます
ポピーの開花時期は、5月〜6月ごろ。
ポピーの種類はいろいろあって、花びらも一重(4枚)、八重(複数)などさまざまですが、ポピーのイメージはオレンジ色〜朱色ですね。
ポピーは個性的な花なので、墨だけで描いても絵になりますよ!
墨で描くととてもおしゃれな作品に仕上がります。
水墨画で描く「夏の花」
朝顔(アサガオ)
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朝顔の開花時期は、7月〜10月ごろ。
夏に咲きますが、朝顔の季語は「秋」です。
朝顔は日本を代表する花ですが、近頃ではあまり見かけなくなりました。
江戸時代には大人気だったようで、その名残として東京では朝顔市が今でも賑わいを見せているようですね。
朝顔もシンプルな花なので、水墨画と相性は抜群です。
青系統の朝顔、ピンクの昼顔、花には色を使って可愛らしく描くのがベストです。
向日葵(ヒマワリ)
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ひまわりの開花時期は、7月〜9月初旬ごろ。
ひまわりの種類も、色々出てきましたね。
ザ・夏の花です!
パーッと明るいイメージは、しっとりとした水墨画とは無縁な感じがしますが、意外にもハマるんですよ!
色を使うと元気な雰囲気を出せますし、墨だけで描くひまわりもとても味わい深いものがあります。
明るい目立つ花なので、墨で絶妙に調和されクールでおしゃれな印象を演出することができます。
百合(ユリ)
↓こちらから、詳しい記事を読むことができます。
百合の開花時期は、6月〜8月ごろ。
種類によってずれがありますが、夏の花ですね。
花びらが6枚あるユリは、ラッパ状という独特の形で開花するので、バランスを取るのが難しい花です。
でも、強いオーラを放つこの花は、墨だけで描くとさらに強い存在感を感じさせます。
難しいですが、ぜひチャレンジして欲しい花のひとつです。
水墨画で描く「秋の花」
秋桜(コスモス)
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コスモスの開花時期は7月下旬〜11月ごろ。
早咲き、遅咲きがありますが、一般的には秋の花ですね。
近頃は種類も豊富で、夏頃から長く楽しめます。
コスモスはとにかく人気。
みんなが大好きな花ですね。
明るく可愛いイメージは、色を使って描くとさらにパワーアップします。
花よりもモシャモシャとした葉っぱを描くのがちょっと難しい!
秋には必ず描きたくなる花ですね。
石蕗(ツワブキ)
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ツワブキの開花時期は10月中旬〜12月初旬ごろ。
初冬の、花のすくない時期に鮮やかな背の高い黄色い花をたくさん咲かせている、丸い葉っぱの植物がツワブキです。
石蕗と書きます。
菊科ですが、葉がフキの葉とそっくりですね。
名前の由来は、ツヤツヤの葉っぱ。
初めツヤブキと言われていたのが、ツワブキとなったそうです。
とてもシックで絵になる花なので、水墨画にはぴったりのテーマだと思います!
菊(キク)
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菊の開花時期は10月〜12月ごろ。
本来は秋の花ですが、最近では「〜マム」と名付けられたさまざまな種類の菊が作られているので、開花時期もいろいろです。
わが家のマムは、春に咲いています。
菊の花は本当に強い!
強くて長持ちすることと、可愛らしい種類が増えたので、気軽に切り花として手に入れることも増えましたね。
菊は四君子のひとつです。
線描きでキリッと凛々しく描きたいですね。
水墨画で描く「冬の花」
水仙(スイセン)
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水仙の開花時期は、12月〜4月ごろ。
早いものは年末から、遅いものは春先まで、冬の寒い時期に長く楽しめますね。
すっきりとした花と葉のバランスが絶妙で、不思議な魅力を持つ花です。
水仙は独特の香りが特徴でもあります。
シンプルなつくりのため、水墨画で描くのに向いていて、クールな美しさが寒い時期にぴったりですね。
花より葉っぱの運筆・まとめ方がやや難しいかもしれません。
梅(ウメ)
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梅の開花時期は1月中旬〜4月初旬。
梅は冬の花で、種類によって開花時期が違いますが、ベストは2月ごろでしょう。
咲くのも散るのもゆっくりで、次々と咲くので長く楽しめますね。
梅は本当に毎年、年末から年始にかけて描いていますね。
干支の絵の背景に添えたり、古木を大胆に描いたり、主役にも脇役にもなるオールマイティな花です。
冬の花の代表格ともいえますので、お世話になっています!
椿(ツバキ)
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椿の開花時期は、1月中旬〜5月初旬。
椿の種類はとても多く、夏に咲く「夏椿」もありますが、一般的に椿といえば薮椿を指し、冬から初春に咲きます。
凛とした佇まいは、水墨画のためにあるような花と言えましょう。
色や種類も豊富で八重咲の花も多いですが、一重のシンプルな薮椿が好きですね。
椿も毎年描きますので、四君子に加え、五君子としたいくらいです。
まとめ
もともと、水墨画のテーマ選びでは、絵の中に
「季節感」や「物語性」
を込めることが大切だとされてきました。
きれいに咲く花は、私たちの気持ちを和ませてくれるし、それぞれ咲く時期が違うため、季節を感じさせるテーマとしてはまさにぴったり。
今回は、水墨画で描くのにおすすめの花を季節ごとに紹介しました。
参考になればうれしいです。
それでは、また。
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